// 作者:いなばー
// 制作日:2018/10/9
// 容量 54kB
// 制作時間 18h
// 30文字×3行
//題名
好きな彼女と殴り殴られ
//やりたいこと
三人以上のかけ合い。
//登場人物
石杜実留(いしもり みのる)
遠山香織(とおやま かおり)
錦小路珠葉(にしきこうじ たまは)
乙坂芽(おとさか めい)
//本文
//
//scene1
//背景:学園外観
//背景:ボクシングジム
@
そこかしこで殴る音がした。
鍛え上げられた肉体が踊るように地を這う。
@
俺はボクシングジムにいると落ち着けた。
すえた臭い
//SE:扉が勢いよく開かれる音
@
縄跳びを手に取ったところで、
入り口の扉が勢いよく開かれた
//立ち絵:香織・練習着
@香織
「お疲れぇー!
今日も元気に殴りまくろぉー!」
@
やかましくジムに足を踏み入れたのは遠山香織。
ボクシング部の部員達はとっくに慣れているので、
取り立てて反応はしない
@
しかし俺は相手をしないといけなかった。
素早く香織の間に立ち塞がる
@実留
「止まれ、香織!
お前を通すわけにはいかねぇ!」
@香織
「ああ? 邪魔するのか?
だが、押して通る!」
@
香織がファイティングポーズを取る。
俺もすかさず構える。
この女はいつでも平気で殴ってくるのだ
@実留
「お前、昨日は試合だったろ。
今日は休めってコーチに言われてるはずだぞ?」
@香織
「言われたよ。疲れを取れってな。
でもあたしは疲れてねぇ。
だからトレーニングする。どけっ!」
@
香織がストレートを繰り出してくる。
俺は軽くかわす
@実留
「無茶すんなっての。
ダメージは意外に蓄積されてるもんなんだ」
@香織
「あたし、昨日はまともに食らったの一発もねーし。
見てたろ、実留も?」
@実留
「いいや、何発か食らってた」
@
俺はそっと手を伸ばし、香織の顎を掴む。
右に左に動かして、顔全体をじっくり見ていく
@香織
「お、おい……何すんだよ……」
@実留
「まぁ、きれいだ」
@香織
「き、き、きれー!
何言っちゃってんの、お前!」
@
香織が思いっきり後ろに飛び退いた。
柱にぶつかってかなり大きい音を出す。
@実留
「大丈夫か!?」
@香織
「ぐぐぐ……後頭部は殴られ慣れてねぇ……
実留がヘンなこと言うせいだっ!」
@実留
「ヘン? 腫れてないか見ただけだろ?」
@香織
「はれ……のち曇り?」
@実留
「いや、今日は一日晴れらしい」
@香織
「しゅっ!」
香織がいきなり右フックをボディに叩き込んできた。
@実留
「ぐっ! なんで今の流れで殴る!?」
@香織
「うっせー!
全部実留が悪い~! 悪い~!」
@香織
「いいからトレーニングだ。
ミット持ってよ。手伝って?」
@実留
「ダメだ、休め。
戦士には休息が必要だ」
@香織
「あたしは休息のいらない特別な戦士なんだよ。
なぁ、いいからミット持って?
ちょっと見ておきたいとこあるんだ」
@実留
「……昨日の試合でなんかあったのか?」
@香織
「うんっ!
苦手って言ってたコンビネーションがあったろ?
そいつのタイミングが掴めそうなんだよ」
@香織
「実留とならがっちり掴めるって思うんだ」
@実留
「うーん、すぐに試さないと逃しちまうか。
……分かった、でも今日は早めに上がるぞ」
@香織
「そうでなくっちゃ!
だから実留好きっ!」
@実留
「うっせーよ。
好かれるなら清楚なお嬢様がいいぜ」
//SE:扉が勢いよく開かれる音
@???(珠葉)
「待ちなさーい!」
いきなり扉が開かれた。
入り口の向こうにいたのは生徒会長
//立ち絵:珠葉・制服
@香織
「錦小路珠葉!
学園の圧制者!」
@珠葉
「私は常に善政よ!
それよりクッサ! 何ここ、尋常でなく臭いわ!」
@実留
「臭くないボクシングジムはボクシングジムじゃねーよ。
何しに来たんだ、錦小路?」
//立ち絵:芽・制服
錦小路が口を開く前に、その後ろにいた女子が答えてきた。
乙坂……だったか。生徒会の書記だったはず
@芽
「例によって珠葉先輩のおせっかいですよ。
用があるのは香織先輩」
@香織
「あたし?
三教科赤点の件?」
@珠葉
「あれはあれで許しがたいけど、今日は違うわ」
@珠葉
「遠山香織! あなたは今すぐボクシング部を辞めなさい!」
@香織
「はあ?
なんでテメーにそんなこと言われなきゃなんないの?」
@珠葉
「私はみんなが知ってるとおり、とてもよくできた生徒会長なの」
@実留
「その無駄に自信過剰なとこはみんな知ってる」
@珠葉
「……私はとてもよくできた生徒会長なの。
学生の平和と健康と学力向上を常に気にかけている」
@珠葉
「だから、遠山さんが男子に混じってボクシングするのを
見過ごすわけにはいかないの!」
@香織
「うっわ~!
おせっかいだ! 超絶おせっかいだ!」
@香織
「ほっといてくれよ。
お前ヒマなの? ヒマを持て余してる権力者なの?」
@珠葉
「暇なわけないわ!
けど、私は学生の平和と……」
@実留
「それは聞いたし、いつも言ってるから知ってる。
その無駄な使命感でいろんな逸話を築いてるんだよな」
@芽
「まぁ、なんだかんだ言われてますけど、
頑張ってるのは頑張ってる人なんですよ?」
@珠葉
「そうよそうよ!
言ってやって、芽。
私がいかに学園の為に奔走してるかを!」
@芽
「今日だけでも、バスケ部とバレー部の紛争の調停をしたり、
教師のセクハラ疑惑の追及したり。
告白してきた男子を断ったりもしてるんですから」
@珠葉
「そうそう!
男子、泣きそうになったからなだめるの大変だった……
って! それは言わなくていいのよ!」
@香織
「すげー! また振ったのか!?
さすが、『ミナゴロシの錦小路』」
@珠葉
「その二つ名で私を呼ばないでっ!
お断りするの、毎度心が痛んでるのよ?」
@芽
「だったらオッケーすればいいじゃないですか。
もったいないクリーチャーが出ますよ?」
@珠葉
「だって、学生の間は勉学が大事だもの。
恋愛なんて後からいくらでもできるわ」
@芽
「ああ、それ、一生結婚できない奴ですよ?」
@実留
「就職したら、仕事が大事とか言い出すんだよな」
@珠葉
「いいじゃない!
結婚できなくても幸せになれるもんっ!」
@芽
「そうですねー(棒読み)」
@珠葉
「くぅぅぅ! バカにしてぇぇぇっ!!」
@香織
「あたしはさ、きっぱり断るのいいと思うぞ?
でないと両方ともツラいことになるし」
@珠葉
「あ、理解者登場。
やっぱり、経験がある子は違うわね」
@実留
「経験って?」
@珠葉
「当然、男子の告白をお断りした経験よ」
@香織
「ええっ!?」
@実留
「香織って、誰かに告白されたことあるのか!?
ありえねぇ……」
@珠葉
「ありえないは失礼よ。
遠山さんって、性格は粗暴だけど見た目は悪くないでしょ?
今まで何度も告白されてるはずよ」
@芽
「はずって、実際に見たり聞いたりしたわけじゃない?」
@珠葉
「なくっても分かるわよ。
告白されたりは普通にあるに決まってるわ」
@芽
「普通に……
その辺り、どうなんすかね、香織先輩?」
@香織
「え? いや~~~」
@実留
「こんな筋肉ドーベルマン、好きになる男子なんていないって。
なぁ、香織?」
@香織
「むむむ……」
@珠葉
「筋肉がむしろ魅力なのよ。
男子にも女子にもモテてるわ、絶対に。
ねぇ、遠山さん」
@香織
「ぐぐぐぅ……」
@香織
「ま、まあ~ねえ~。
男子にも女子にもモテモテさあ~。
困っちゃうよ、まったく~」
@実留
「ホントかよ?
香織が誰かから告られたなんて話、聞いたことないんだけど」
@香織
「実留が知らないだけだっての。
裏では告られまくりなんだよ、あたしってば?」
@実留
「……そうなのか?
今まで何人くらいに告られてる?」
@香織
「ええっと~
月三くらいかな~~~」
@実留
「俺の知らないところで、そんなに……」
@珠葉
「思ってた以上のモテっぷりねぇ。
私より多いわ」
@香織
「えっ!
月三は多すぎた!?」
@芽
「わー、珠葉先輩よりモテてるんですねー
学園一ですよー(棒読み)」
@香織
「が、学園一?」
@実留
「香織が急に遠くへ行っちまった……。
俺はどうすれば?」
@香織
「い、いや……今までどおり?」
@芽
「正直になるなら今のうちですよ、香織先輩? ニヤニヤ」
@香織
「あ゛――――!! も゛――――!!」
@香織
「モテませんっ!! 私はこれっぽっちもモテてませんっ!!
悪かったな――っ!」
@実留
「え? でも月三で告白されるって……」
@香織
「見栄です!! ちょっぴり見栄を張っちゃいました!!
悪かったですぅぅぅぅ!!」
@実留
「見栄かよ……ビビらせやがって……」
@珠葉
「そんなの冗談よ。
遠山さんがモテないなんてありえないわ」
@芽
「珠葉先輩、さすがにこれ以上の追撃はやめてあげましょうよ」
@香織
「モテとかどーでもいーしっ!!
あたしはボクシングひと筋なのっっっ!!!」
@珠葉
「そう!
ボクシングよっ!!」
@珠葉
「遠山さん。
さっきも言ったけど、このよくできた生徒会長に従って
ボクシング部を辞めてしまいなさい?」
@香織
「やなこった!
あたしはここが気に入ってるんだ!」
@珠葉
「でも、この部活に女子はあなた一人だけじゃない。
男子と殴り合うなんてあり得ないわ」
@実留
「いつも殴り合ってるわけじゃないって。
そんなんしてたら身が保たねぇ」
@珠葉
「いつもじゃなくてもたまにはあるんでしょ?」
@実留
「まぁ……な
こいつ、スパーリング大好きだし」
@香織
「殴り合うの、サイコー!」
@香織
「男子と女子が殴り合うのはダメだとか、
錦小路の感性は古すぎるって。
時代遅れ野郎~」
@珠葉
「なんでそういうムカつく言い方するの?
男子と女子とじゃ、身体付きからして丸っきり違うじゃない。
殴り合うなんて正気じゃないわっ!」
@香織
「ボクサーなんて、イカレてるくらいがちょうどいいんだ。
いいから帰れよ。トレーニングの邪魔すんな!」
@芽
「まぁまぁ。
珠葉先輩は香織先輩のことが心配なんです。
ちょっとは聞いてやってくださいよ」
@珠葉
「し、心配っていうか……
その……あなたがしてる蛮行が許しがたいだけよ!」
@香織
「蛮行ってなんだよ!」
@芽
「野蛮な行いって意味です」
@香織
「意味はなんとなく分かる!
あたしがしてることにケチつけるのが気に入らねーんだよ!」
@香織
「おい、実留!
黙ってないで、お前もこの頭カチカチ女に
なんか言ってやれよ!」
@実留
「うーん、でもなぁ……。
錦小路が言うことにも一理はあるんだよ」
@実留
「スパーにしても、女子の相手がいた方がいいって気もする。
結局試合は女子とするんだしな」
@香織
「くっそー、裏切りやがって!
もういい! 弱い奴は黙ってろ!」
@実留
「なっ!
弱いってなんだよ!?」
@珠葉
「遠山さん、今のはひどいわ!
弱いからって、本人に面と向かって言うなんてかわいそうよ!」
@実留
「いや、弱いって決め付けるな?」
@芽
「そうです。
ふたりとも、弱い弱い言いすぎですよ?」
@芽
「ホントのこと言ったら傷ついちゃいます。
特に、弱い人は心も弱いんですから」
@実留
「お前ら……寄ってたかって……」
@香織
「ちょっと待て!
テメーらまで弱い弱い言うなっ!」
@珠葉
「ええ?
あなたが言い出したんじゃない!?」
@香織
「あたしは言っていいの!
お前らはダーメーだーっ!!」
@珠葉
「勝手~~~
すっごい勝手な人ね」
@実留
「香織なら言っていいわけじゃないからな?」
@香織
「いいや、あたしには言う権利がある!
男子相手でも余裕でやり合えるくらい強いあたしには!」
@芽
「自信たっぷりですね。
そんなに強いんですか?」
@香織
「めっちゃ強いから。
このままプロまでまっしぐらだぜ!」
@珠葉
「何それ?
遠山さん、女子なのにプロボクサーになる気でいるの?」
@香織
「おうよ!
それでプロでやってける実力付けるには、
この学園のボクシング部がベストなんだ」
@香織
「ここは設備も整ってるし、コーチもいいし、
男子だけど選手も揃ってる。
学園サイコー!」
@実留
「いやいや……
香織が強いのは認めるけど、プロはどうかと思うぞ?」
@香織
「うるせー!
他人の夢にケチつけんな!」
@珠葉
「そうよっ!
夢を否定するなんてダメだわ!」
@実留
「ええ?
錦小路はボクサーを辞めさせたいんじゃなかったのか?」
@珠葉
「それとこれとは話が別よ!
他人の夢を否定するのは、
自分に何もないダメ人間のすることなんだから!」
@香織
「そうだそうだっ!
ダメ人間のクズ人間!」
@実留
「くっそ、テメー等……」
@珠葉
「ねぇ、遠山さん。
私は男子に混じってボクシングするのが気に入らないだけなの」
@珠葉
「女子もいるジムに通うなら認めてあげる。
ほら、女子ボクサーが所属してるジムを調べてあるのよ。
ここなんてプロもいるわ」
@香織
「そこ、電車で一時間半もかかるじゃん。
移動時間が無駄だって」
@芽
「自転車で通うとかはどうです?
トレーニングトレーニング」
@香織
「走り込みは家から学園まででしてるんだよ。
あたしはここがいいの! ここがいいー!」
@珠葉
「なんでそんなにワガママ言うの!
いいからこのよくできた生徒会長の言うことを聞きなさいっ!」
@香織
「ウゼー! お前、超絶ウゼーよ!」
@実留
「ウザいは言いすぎだろ。
錦小路なりに心配してくれて、
こうやって代わりのジムまで探してくれてるんだ」
@珠葉
「い、いや……心配っていうか……」
@香織
「実留まであたしにあーだこーだ言うのか?
よーし、いいだろー!
だったら拳で決めよーぜ、実留!」
@香織
「スパーしてあたしが勝てば今までどおり!
実留が勝てば、錦小路が言うジムに変えてやんよ!」
@珠葉
「そんな野蛮な決め方ってないわ!
しかも男子と殴り合うなんて!」
@芽
「それに、実留先輩は弱いじゃないですか。
香織先輩ってば自分に有利な条件言ってますよ?」
@珠葉
「弱いって言っても男子よ?
弱いって言っても」
@香織
「だからお前らは弱い弱い言うな!
こいつは県大会で準決勝まで行ってるんだぞ!?」
@芽
「じゃあ、そこそこは強いんですかね?」
@香織
「まー、そこで負けたけどなー。
一方、あたしは全国まで行ったもんね。ふふんっ!」
@実留
「香織……お前は俺を上げたいのか下げたいのか
どっちなんだよ?」
@香織
「こいつらが実留のことウダウダ言うのが気に入らねーんだ。
あたしより弱いのは、大変残念な事実だけどよー」
@実留
「そんな事実なんてねーし。
香織ごとき、本気出せばヨユーで倒せる!」
@香織
「お、言うじゃん。
じゃあ、手加減なしでスパーな?」
@実留
「ああ、いいぞ。
調子こいてる命知らずをリングに沈めてやる!」
@珠葉
「ダメダメダメ!!
生徒会長の強権発動!
男子と女子で殴り合うなんて禁止!」
@香織
「うっせー女だな。
じゃあ、こっちも奥の手出そうかな~」
@珠葉
「な、何よ、ニヤニヤして……」
@香織
「あたしってさ~、ガラケーに入ってた画像、
スマホに移してあるんだよね~」
@珠葉
「え? ええ?」
@香織
「実留も乙坂も見てみろよ。
小学時代の生徒会長様のお宝写真だぜ?」
@芽
「……んん? ガン泣きしてますね?
あ~これってもしかして」
@香織
「そうです!
小三にもなって授業中にお漏らししちゃった
錦小路珠葉さんのお写真で~す!」
@珠葉
「それは反則でしょ、かおちゃん!」
@実留
「かおちゃん?
ふたりって前から知り合いなのか?」
@芽
「ああ、ふたりって幼稚園からの腐れ縁らしいですよ?」
@珠葉
「呑気に言いながら私を阻止しないでっ!
かおちゃん、それは消したって言ってたじゃない!」
@香織
「ケッケッケッ……どうする、たっちゃん?
よくできた生徒会長様のお恥ずかしい写真、
全学生にばらまかれたい?」
@珠葉
「やり方が汚すぎるぅぅぅ!!」
@珠葉
「分かったわよ!
ふたりで勝負なさい!
この生徒会長が許可するわっ!」
@香織
「きーまりっ!
さぁ、実留。準備しろ」
@実留
「うっし、やるか!」
//暗転
//scene2
//背景:ボクシングジム
//立ち絵:香織・ヘッドギアを付けた練習着の香織
@
こうして、スパーリングをすることになったが……
@香織
「しゅっ! しゅっ! しゅっ!
おーし、乗ってきたぞー!」
@
反対側のコーナーで、
ヘッドギアを付けた香織がやる気満々に拳をうならせている
@
一方の俺は頭に上っていた血が下りてきていた
@実留
「なぁ、本当にやる気か、香織?
やっぱり……」
@香織
「ああ? ここまで来てやっぱなしなんて、あたしはヤだぞ。
前から実留とは本気でやり合いたかったんだ」
@
リングサイドには錦小路と乙坂がいる
//立ち絵:珠葉・制服
//立ち絵:芽・制服
@珠葉
「ああ……ホントは止めたい……
けど、あの写真をばらまかれるわけには……」
@芽
「もう腹をくくって楽しみましょうよ、珠葉先輩」
@
リング中央にいるレフリー役のコーチが
俺と香織を手招きする
@
もうここまできたらやるしかない。
覚悟を決めてリング中央まで進む
@
今回のスパーリングはラウンド二分で四ラウンドだ。
レフリーの言うことを聞きながら香織の様子をうかがう。
目をキラキラとさせて、もう戦うことしか考えていないようだ
//SE:ゴングの音
//CG:ボクシングの試合をする実留と香織
@
ゴングが鳴り、まずは拳同士を軽くぶつけ合う。
香織はインファイターだ。
すぐに距離を詰めてきた
@香織
「しゅっ、しゅっ!」
@
香織は積極的に撃ってくる。
左ジャブにボディを狙った右フック。
俺は距離を取りつつ受け流す
@珠葉
「ああ……石杜君、負けてるわ」
@芽
「わー、迫力ですね。
ボクシングなんて間近で見るの初めてですよ」
@
香織の接近を阻むべく、俺も撃ち込んでいく。
しかしダメージを与えるほどじゃない
@香織
「何してんだよ!
来いよ! もっと来いよ、実留!」
@
俺は挑発には乗らず、向こうが得意とする距離には入らない。
右に回り込みながら冷静にワンツー。
//SE:ゴングの音
//背景:ボクシングジム
//立ち絵:香織・練習着
@
そうするうち、第一ラウンドが終わる。
香織は自分のコーナーには戻らず俺に迫ってきた。
@香織
「実留! やる気あんのかよ!
もっと撃ってこいよ!」
@実留
「うるせー、こっちにはこっちの作戦があるんだよ!
いいからコーナーに戻れ!」
@
ぶつくさ言いながら香織が自分のコーナーに戻る
@
ダメだ。
やっぱり本気では撃てなかった
//SE:ゴングの音
//CG:ボクシングの試合をする実留と香織
@
第二ラウンド。
香織は最初から強引に距離を詰めてきた。
俺の牽制を物ともしない
@香織
「しゅっっ!! しゅっ、しゅっ!」
@
香織の強烈な右フックをボディに食らう。
続けて顔に二発。
@実留
「ぐぅぅっ!」
@
これが言っていたコンビネーションか?
大きくよろけ、コーナーに倒れかかる。
マズい、ラッシュが来る
@
香織が容赦のない連打を繰り出してくる。
後ろには逃げられない。
ガードをかいくぐった拳をいくつも受ける
@珠葉
「ダメ、負けちゃう! 負けちゃうわ!」
@
何発か応戦しながらどうにか左に逃げ切る。
相当なダメージを受けたが香織の方にも疲れが見えた。
ガードが下がっている
@
その隙を逃さず香織の右頬を撃つ。
よろけて左側ががら空きになる。
ここで横っ面に右ストレートを決めれば……
@
ためらいが生じた
@
俺の右は確かに入ったが、香織を沈めることはできなかった。
数歩下がった香織は拍子抜けした顔をしている
//SE:ゴングの音
@
ここでゴング。
第二ラウンドが終わった
//背景:ボクシングジム
//立ち絵:香織・練習着
@
香織が自分のマウスピースを床に叩き付ける
@香織
「何だよ今の!」
@香織
「テメーの右はあんなじゃねーだろ!
なんでだよ!」
@実留
「うるせー!
好きな奴の顔面、本気で殴れるかよっ!!」
@香織
「へ?」
@
俺は香織に背を向けて自分のコーナーに戻った。
イスに腰を落とし、頭を抱える
@
言っちまった……
@香織
「え、今の何?
どういう意味?」
//立ち絵:芽・制服
//立ち絵:珠葉・制服
@芽
「どうもこうも、
実留先輩ってば、香織先輩のことが好きなんですよ」
@珠葉
「じゃあもしかして、今のは告白なのかしら?」
@芽
「かなり酷いタイミングですけどね」
@香織
「コ・ク・ハ・ク!!」
@香織
「タイムタイム!
コーチ、ちょっと時間ちょうだい!!」
@
香織が自分のコーナーへとすっ飛んでいく。
そして待ち構えていた錦小路、乙坂と話を始める
@香織
「どうしよう! どうしよう! どうしようっ!!」
@芽
「よかったじゃないですか。
オッケーしたら、香織先輩、彼氏持ちになれますよ?」
@珠葉
「ええ?
彼氏が欲しいからオッケーするの?
そんなの不誠実だわ」
@香織
「そうか……そうだよな……」
@珠葉
「一番大事なことなんだけど、
かおちゃんは石杜君のことどう思ってるの?」
@香織
「どうって……部活の仲間で……一番気が合って……
いつもバカ話ばっかりしてて……ええっと……」
@珠葉
「好きって気持ちはあるの?」
@芽
「恋愛感情って意味ですよ?」
@香織
「恋愛感情!?
な、な、ないないない! そんなのないよ! あり得ない!」
@芽
「でも、好きって言われてそんなに動揺しちゃってる。
実は自分でも気付かなかった想いがあったりしませんか?」
@香織
「どうなんだろ?
うおおおお!! 分かんねええええ!!!」
@珠葉
「ケダモノみたいに吼えないで!
猟師さんを呼ぶわよ!」
@香織
「猟師さんは勘弁」
@珠葉
「はぁ、仕方ないわね。
分からないならお断りするしかないわ」
@香織
「断るか~
具体的にはどうやって?」
@珠葉
「誠心誠意、謝るのよ。
あなたの気持ちにはお応えすることができませんって」
@香織
「謝るか~
あいつに謝るのはシャクだなぁ~~~」
@芽
「いちおう言っておきますけど、
お断りしたらすっごく気まずくなりますからね?」
@香織
「えっ! そうなの!?
あいつとバカやるの、すげぇ楽しいのに!」
@珠葉
「そんな楽しい日々は、もう終わりなのよ……」
@香織
「遠く見て黄昏れんなよ!
悲しいの想像しちゃうだろ!!」
@香織
「なぁ、他にいい方法はないのか?
たっちゃんだけが頼りなんだよ……」
@珠葉
「うーん、私にはアイデアがないわ。
自分の時はいつもお断りするって決めてるもの」
@香織
「ちっ! モテてるくせに、役に立たねぇな!」
@珠葉
「八つ当たりはやめてよ!
はぁ、なんだか面倒くさくなってきたわぁ。
私、元々恋愛には興味がないんだしぃ」
@香織
「ごめんなさい!
お願いだから機嫌直して!
一緒に考えて!」
@芽
「あ、ひとつ思い付きましたけど、
お試しはどうです?」
@香織
「お試しって?」
@芽
「期間限定でお付き合いしてみるんです。
そしたら香織先輩も自分の気持ちが見えてくるかも」
@香織
「おおっ! なんかいいアイデアっぽいぞ?
乙坂って、ただの性悪じゃないんだな!」
@芽
「性悪か~~~
そんなこと言う人に、アイデア提供するってどうだろ~。
やっぱやめとこうかな~~~」
@香織
「そういうとこっ!
今さら引っ込めるとかなしだって!」
@珠葉
「お試しは反対よっ!
そんないい加減なのは、
このよくできた生徒会長が許しませんっ!」
@香織
「邪魔すんなよ、たっちゃん~~~!」
@レフリー
「おい、お前ら。
結論出ないならスパー再開するぞ?」
@香織
「ええ?
う、うう……」
@
女達のやり取りは全部聞こえていた。
想いを告げるなんて、香織を困らせるだけだったんだ……
//SE:ゴングの音
//CG:ボクシングの試合をする実留と香織
@
非情にも第三ラウンドのゴングが鳴らされた。
主に精神的にダメージを負ったふたりが向かい合う
@
とにかく今はスパーに集中だ。
心を整える時間を稼ぐべく、まずは軽いジャブを
@
……と、香織はそれをまともに食らった。
音を立てて倒れてしまう
@珠葉
「わっ!
いきなり倒されたわ! どういうこと!?」
@芽
「わたしには読めましたよ、珠葉先輩」
@珠葉
「え? 芽って、実はボクシングに詳しかったの?」
@芽
「ボクシングの話じゃないです。
香織先輩は、わざと負けちゃって
身も心も実留先輩に捧げちゃうつもりなんですよ」
@芽
「『実留、あたしの負けよ。
もう、好きにして……めちゃめちゃにして……』
ってなかんじです」
@珠葉
「めちゃめちゃにして!? なんてハレンチな!」
@
その声が聞こえたのか、勢いよく香織が立ち上がる。
錦小路達に向かって激しく首を横に振る
@珠葉
「どうも違うっぽいわよ、芽?」
@
香織がファイティングポーズを取り直した。
レフリーの合図で試合が再開される
@香織
「さっきの乙坂のはデタラメだからな!」
@実留
「分かってる分かってる!」
@
リズムを崩した香織だったが、少しずつ調子を戻してくる。
俺もボクシングに集中していく
@香織
「しゅっしゅっ!」
@
香織のパンチを食らうたび、俺の血は沸き立った。
こちらから繰り出す拳が増え始める
@
今まで言えなかったことを告げたせいだろうか?
心の中にあった余計な強ばりが取れていくのを感じる
//SE:ゴングの音
//背景:ボクシングジム
//立ち絵:香織
@
いつもの調子を思い出したところでゴングが鳴った
@香織
「次で決着だ」
@
香織がニッと笑顔を見せてからコーナーに戻る
//SE:ゴングの音
//CG:ボクシングの試合をする実留と香織
@
最終ラウンド。
俺はもうすっかり吹っ切れていた
@
目の前の相手を撃ちのめす。
それだけが頭を支配している
@
香織は珍しく距離を取った。
臆したからではない。
チャンスを見て一気に攻め立てる気だ
@
俺から前に出た。
フェイントを混ぜつつボディを狙っていく
@
そして隙を見せた
@香織
「っしゃ!」
@
香織が誘いに乗る。
その左頬にフックを叩き込んだ
@
クリーンヒット。
香織が向かって左に大きく崩れる
@
続けて左アッパー。
数歩後ずさった香織が、今度こそ本当にダウンした
@珠葉
「きゃっ!
どうしよう、倒れちゃったわ!」
@芽
「あれ?
わたし達は実留先輩を応援する立場ですよ?」
@珠葉
「え? あれ?」
@
カウントが続く中、香織がよろよろと立ち上がる。
ファイティングポーズを取り、
レフリーにまだ行けるとアピールする
@
レフリーの合図で再び香織と対峙する
@香織
「ははははは!!!
こうでなくっちゃな!」
@
香織は実に楽しそうだった。
俺もそうだ
@
そこからは激しい応酬となった。
軋む身体をせき立てて、拳を振い続ける
@
俺の左が香織の頬を撃った。
香織の左頬ががら空きになる
@
そこに右ストレートを叩き込む
@
全力で
@香織
「ぐあっっ!!」
@
香織が仰向けにぶっ倒れる。
それでも俺の血はたぎったままだった
@珠葉
「きゃあっ!
また倒れたわ!」
@
ロープに手をかけて立ち上がろうとする香織。
あいつならまだやれるかもしれない
@珠葉
「立って!
かおちゃん、立ってっ!!」
@芽
「だから先輩、わたし達は……」
@珠葉
「関係ない!」
@
カウントが進んでいく。
俺の心は少しも安まらなかった。
もっと撃ち合いたい
@香織
「ぐっ……くうぅ……」
@
苦痛に歪んだ香織の顔には、まだまだ闘志が宿っていた。
さぁ、立て、香織!
@珠葉
「かおちゃん、立って!」
@香織
「ぐぅぅぅっ!!」
@
香織が両足を踏ん張って立つ。
ロープから手を離し、ファイティングポーズを……
@香織
「うっ……」
@
香織の全身から力が抜け、リングに倒れ伏す。
カウントがテンに達した。
@珠葉
「かおちゃん!」
@
すぐに大勢が香織に殺到する。
俺はよろめきながら自分のコーナーまで歩き、
ロープを両手で掴んで大きく息を吐く
@
勝った
//scene3
//背景:学園外観・夕方
//背景:医務室・夕方
@
医務室に入ると、ベッドに腰かけた香織だけがいた
//立ち絵:香織・練習着
@実留
「どうだ、香織?」
@香織
「どうもこうもねぇよ。
めちゃくちゃ殴りやがってよー」
@実留
「殴らなかったらもっと怒ってたろ?」
@香織
「絶交だ」
@実留
「俺も自分を許せなかったと思う」
@香織
「なぁ、隣来いよ」
@実留
「おう」
@
できるだけなんでもないことのように、
香織の隣に腰を落とした
@
好きな女とふたりきりの部屋でひとつのベッドに座るのだ。
本当は心臓がバクバクしてどうにかなりそうだった
@
香織はうつむいている
@実留
「どうした?」
@
返事を寄こそうとしない
@
と、いきなり激しく両足を踏み鳴らし始めた。
裸足が床にぶつかって音を出す
@香織
「悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい!
悔しいっ!! 悔しいぃぃぃっ!!」
@実留
「お、おい、落ち着けって」
@
香織の両肩を掴んで抑え込むと、
顔を上げてこっちを睨み付けてきた
@
その目には涙がにじんでいる
@実留
「……泣いてるのか?」
@香織
「負けたら泣くに決まってんだろっ!!」
@
……確かに香織はそうだ。
全国大会の一回戦で負けた時も、俺の胸の中でワンワン泣いた
@
香織はそういう奴だ
@実留
「ざまーみろ、勝ってやった」
@
俺はわざと傲慢に言ってやった。
例えば謝るのは最悪の選択だ
@香織
「む~か~つ~くぅ~~~!!」
@
香織が右拳を俺の頬にぐりぐりと押し付けてくる。
そこはちょうど殴られた場所
@実留
「痛い痛い痛い! 本気で痛い!」
@
かなりしつこくねじ込んできた後、ようやく手を引っ込める。
@香織
「けっ、ざまーみろ」
@
そう言って、香織は初めて笑顔を見せた。
胸が温まる笑みだ。
@実留
「ひでー顔してやがる」
@香織
「お前もだっての」
@
ヘッドギアがあったものの、
香織の顔の何ヶ所かは赤く色付いていた
俺の方も同じようになっているはず
@
俺は右手を伸ばし、香織の左頬に触れた
@香織
「いてっ! 触んじゃねーよ!」
@
香織が手を振り払う
//CG:キスをするふたり・香織の頬にキスをする実留
@
俺は顔を近付け、同じ場所に唇で触れた。
ほのかに温かい
@香織
「ひゃっ!」
@
香織は小さく悲鳴を上げて身体を強ばらせたが、
俺を押し退けようとはしなかった
@実留
「痛いか?」
@香織
「ううん、さっきほどじゃ」
@
少し顔を動かし、またキスをする。
ここも俺が殴ったところ
@実留
「ここは?」
@香織
「大丈夫」
@実留
「ホントか?」
@香織
「痛いに決まってんだろ?
思いっきり右ストレート食らったんだしよ」
@実留
「だよな」
@香織
「くくくくく……」
@
香織が笑いながら俺の両胸を押す
//CG:キスをするふたり・いったん離れるふたり
@香織
「断りなくキスなんて、いい度胸してやがる」
@実留
「いいだろ?
したかったんだ」
@
香織が何度か瞬いた後、上目遣いをしてきた。
ヘンに女らしい仕草にドキドキしてしまう
@香織
「……なぁ、リングで言ってたの、ホントか?」
@
俺はうなずいて答えた
@香織
「ちゃんと言え」
@
足を軽く蹴ってくる
@実留
「俺は香織が好きだ。
だいぶん前からな」
@香織
「め、め、面と向かって言うなよ……」
@実留
「言えって言ったくせに。
どっちだよ」
@香織
「うるせぇ」
@
香織がひょいと右手で殴ってきた。
左頬の、ちょうど殴られた場所に当たる
@実留
「いてっ!」
@香織
「あ、わりぃ」
@
香織が身を乗りだし、俺の両肩に手を添えた。
そして左頬に顔を寄せる
//CG:キスをするふたり・実留の頬にキスをする香織
@香織
「ちゅっ……
へへ、おあいこ」
@実留
「俺、二回したけど」
@香織
「ちっ、じゃあもう一回してやる」
@
香織が顔を斜め下に動かす。
//CG:キスをするふたり・キス
@
唇に唇で触れた
@香織
「ちゅっ……今度こそおあいこ」
//CG:キスをするふたり・いったん離れるふたり
@
顔を離した香織が、じっと俺を見つめてくる。
耳まで赤くして
//CG:キスをするふたり・キス
@
今度は俺の方から近付いて、香織の唇にキスをした。
何度も繰り返す
@香織
「ちゅっ……んっ……ちゅ……テメー、ちょーしに……んっ!
んちゅ……ちゅっ……ちょっと待って……いてっ!
ほっぺはやめ……つっ! やめろ、キスするなら……」
//CG:キスをするふたり・いったん離れるふたり
@実留
「キスするなら?」
@香織
「……言わない」
@
すねたみたいに唇を尖らせた顔が、たまらなく愛しい
//CG:キスをするふたり・キス
@香織
「んちゅ……バカ……唇ならいいとは……ちゅる……んっ!
今の何? ちゅく……くちゅ……ちゅっ……舌?
舌は、や……ちゅる……ちゅく……ちゅっ……やっ……」
//CG:キスをするふたり・いったん離れるふたり
@
いったん顔を離すと香織の目は潤んでいた
@香織
「やべぇ……舌は……やばすぎる……」
//CG:キスをするふたり・キス
@
ふたり同時に顔を寄せ、互いの舌を貪るようにして絡ませる
@香織
「くちゅ……ちゅく……ちゅっ……んっ! はぁ……もっと……
ちゅる……ぢゅっ! ……くちゅる……ぢゅる……」
@香織
「頭……くらくらする……ちゅる……ちゅく……ぢゅるっ!
キスって……こんななんだ……くちゅ……ぢゅっ……ちゅ……」
@
俺がいったん顔を離そうとしたら、
香織は身体を浮かせて追いかけてきた
@香織
「ぢゅる……ぢゅっ……くぢゅ……ちゅぱ……もっと……
ぢゅくる……くちゃ……ちゅっ! もっと、いいだろ……?」
@香織
「くちゅ……ぢゅく……ぢゅっ! いい……キス、いいよ……
ぢゅく……ぢゅ……くちゃ……ちゅっ! はぁ……あぁ……」
@
俺は手を伸ばし、香織の胸に練習着の上から触れた
@香織
「ば、ばか……どこ勝手に……んっ! ぢゅく……ぢゅる……
んん……っ! ぢゅっ……キスに……集中できない……だろ?」
@香織
「やっ……ああんっ! ぢゅく……くちゅる……ちゅっ!
む、胸……ヘンだよ……ちゅく……ぢゅる……ちゅぱ!」
@
香織の上着に手をかけた俺は、汗にまみれたそれをめくり上げる。
そうしても香織は抵抗せず、素直に上着を脱いでしまった
//CG:胸に触れられる香織・スポーツブラ姿
@
白いスポーツブラが現われる
@香織
「バカ……どんどんつけ上がって……
んっ! ら、乱暴にはするなよ……?」
@
ブラ越しに小振りな胸を揉むと、
香織がらしくないか弱い声を出して身をよじった。
@
そんな様子は俺を強く昂ぶらせる。
@香織
「ぅんっ! ……はぁ……あっ! む、むずむずする……
ヘンなの……ぁんっ!
実留に……こんなこと、されるなんて……」
@実留
「かわいいぞ、香織……」
@香織
「バカ! ふざけんじゃ――あんっ!
つ、強く……すんなよぉ……はぁ……っ、あぁん!」
@実留
「香織、胸……見たい。いいか?」
@香織
「いいかって言うか……もう脱がそうとしてんじゃん……
好きにしろよ……」
//CG:胸に触れられる香織・胸を露わに
@
許しが出たと解釈して、スポーツブラを上へとずらした。
香織の白い胸が露わになる。
先端はピンク色をしていた
@香織
「ったく……ガン見してんじゃねーよ……
はずか……いいから見るな……」
@
そう言われても、今まで見たい見たいと思っていた香織の胸だ。
じっくり見つめてしまうのは仕方がない
@
粗暴な言動に似合わず、香織の地肌は真っ白で、
肌もきめ細かいように思えた
@香織
「なぁ……いつまで見てるつもりなんだ?
何もしないなら……いや、そうじゃなく……もう戻すぞ?」
@
照れくさそうな顔をした香織が、スポーツブラに手をかけた。
また隠される前に俺は目の前の膨らみに触れる
@香織
「あぁんっ! やっ、ヘンな声出るっ! ……んん……っ!
実留の手……ああ……ぁあんっ! やらしい触り方っ!」
@
汗で濡れた柔らかい肌はとても触り心地がよかった
揉みしだく前に、まずは撫で回す
@香織
「んんっ! くぅ……何、その触り方……あっ……
中途半端に……んっ! 撫でるだけとか……」
@実留
「激しく揉んで欲しいのか?」
@香織
「ば、バカッ! そんなんじゃねー!
なんていうか……はぁあ……ムズムズするっていうか……」
@実留
「切ないかんじ?」
@香織
「切ない……? んっ! ふぅ……あぁ……
分かんね……今みたいなのが、切ない……なのか?」
@香織
「とにかく……今みたいなのはイヤ……あぁ……あっ!
こんなのばっかりじゃ……もうやめるぞ……」
@
ここまで来てやめるなんてありえない。
俺は焦りながら香織の胸を強く掴んだ
@香織
「あぁあんっ! バカッ! 極端!
そんなんされたら、痛いだろ!?」
@実留
「わ、悪い……」
@香織
「ホント、バカ!
するならもっと……んんっ!
そ、そう……そんなかんじ……あぁ……いいかも……」
@
丁寧に膨らみを揉みしだいていくと、
香織は気持ち良さそうに吐息を漏らした
@香織
「ぁああ……いい……んっ! はぁ……実留、ヘンなの……
あぁ……あっ! すごい、真剣な顔して……」
@実留
「いいだろ? ずっとこうしてみたかったんだし」
@香織
「いつもあたしのこと、そーゆー目で見てたのか?
んっ……はぁ……ああっ!
けっこーショックなんだけど?」
@実留
「いや、いつもって訳じゃないぞ?」
@
慌てて香織の顔を見てみると、
いたずらっ子みたいな笑い顔をしていた
@香織
「分かってるっての、バーカ。
くくく……」
@
馬鹿にされても別に腹は立たないが、
ちょっと仕返ししてみようって気にはなる
@
両胸の先端にある蕾を、指先で摘まんでみた。
@香織
「ひゃあんっ! やっ! そ、そこ……ヘンっ!
んんん……コリコリするなぁぁ……っ」
@
指先でこねくり回すと、香織は肌を朱に染めて身悶えする
気持ちいいようなのでもっとしていく
@香織
「あっ! んんっ……んっ! やっ、あぁんっ!
ふわふわ……頭……ヘンになってる……ぅあんっ!」
@香織
「あっあっあ……っ、そこ……乳首って……ああっ!
こんなふうに、なるんだ? ふぁ……ああ……」
@実留
「……香織って、自分で触ったことないのか?」
@香織
「え? ……バカ! そんなの聞くなっ!
あぁっ! んん……っ! くぅ……ぅんっ!
やっ……どんどんヘンになってくぅ……」
@
どうも自分ではしたことがないようだ。
初めての経験を俺がさせている。
そう思うと、胸の鼓動が一層高まった
@香織
「あぁ……あっ、ああっ! ふぁ……ああっ、あんっ!
あぁあんっっ!! バカッ、引っ張んなっ!」
@香織
「ゃああんっ! ま、またぁ……っ!
やめろって、言ってんのにぃぃ……! んんん……っ!」
@実留
「でも、気持ちいいんだろ?」
@
香織の反応を見るとそうとしか思えない
@香織
「んんんっ! い、言わないっ……あぁんっ!
も、もう……引っ張ったりこねたり……好き放題っ!」
@香織
「なんか……ああんっ!
腹立ってきたぞ……ちくしょー
はぁっ、あんんっっ! くぅぅ……」
@香織
「ちょっと待て! 待って、実留!
やめろっての!」
@
本当に怒らせたのだろうか?
しまったと思いつつ、ひとまず手を引っ込める
@香織
「あたしだけ好き勝手されるの腹立つ!
実留のも見せろ!」
@実留
「み、見せろって?」
@香織
「それっ! そのおっきくなってる奴!」
@
香織が指差したのは俺のチンポ。
とっくの昔に痛いほど勃起していた
@実留
「分かった、見せてやるよ」
@
それはむしろ望むところだった
//CG:実留の一物を見る香織・驚いた顔で一物を見つめる
@
ベッドの上で膝立ちになって、香織の目の前に一物を晒す。
香織はそれを見つめて目を離そうとしない
@香織
「すげ……こんなにでけーんだ?
みんなこんなもんなのか?」
@実留
「え? いや、知らねぇよ。
比べたことなんてないしな」
@実留
「逆に聞くけど、
お前、オマンコを他の女子と見比べたことあるのか?」
@香織
「ね、ねーよ! あるわけねーだろ!
なんてこと聞きやがる……」
@実留
「先に聞いたの香織だし」
@香織
「うるせー!」
@実留
「ぎゃっ!」
@
怒りに任せてか、
香織がいきなりチンポを鷲づかみにしてきた
@香織
「わ、わりー、そんなに痛かった?」
@実留
「男の繊細な部分なんだよ……。
もっと優しく触ってくれ」
@香織
「分かった。
……こう?」
//CG:実留の一物を見る香織・一物を扱く香織
@
香織は手の力を緩め、俺のものを揉みしだいてきた
@
好きな女にチンポを触れられてる……
俺の興奮は高まる一方だ
@実留
「なぁ……竿のとこを前後に扱いてくれ……」
@香織
「う、うん……こんな感じ?
……って、実留、すごい顔になってんぞ?」
@実留
「すっげー気持ちいいからな。
もっとしてくれ……」
@香織
「分かった……
固いな……実留の……チンポ?」
@香織
「あたしが興奮させてるんだよな……?
なんか……実留とこうしてるの、不思議なかんじ……」
@実留
「俺はずっとこうしてみたかったんだけどな。
ああ……いい……香織、うまいぞ……」
@香織
「……そうなんだ?
ヘンだけどよ……気持ちよくなってもらうの、うれしいかも」
@香織
「もっとするな……
はぁ……あたしもヘンな気分になってきた……」
@
香織も興奮してるのだろうか?
自分の太ももをむずむずと擦り合わせている
@香織
「これが、女のアソコに入るんだよな?
信じらんねー……あぁ……はぁ……」
@実留
「あ、ヤベェ……もうちょいで……
香織、もうちょっと早くしてくれ……」
@香織
「う、うん……なんかチンポ、ビクンってなってるぞ?
……大丈夫なのか?」
@実留
「大丈夫……ああいい……ダメだ……もう……ダメだ……っ」
@香織
「ダメって何が――」
//CG:実留の一物を見る香織・顔射される香織
@
香織が言い終わる前に、俺は射精した。
ものすごい量の精液を香織の顔面にぶっかける。
@香織
「ひゃあっ! 何なに? いっぱいなんか……おいっ!」
@実留
「ふぅ……最高だ……」
//背景:医務室
//立ち絵:香織・上半身裸
@香織
「サイコーじゃねぇ!」
@
顔中精液まみれの香織が、涙目で睨み付けてきた
@実留
「わ、わりー……つい、男のロマンで……」
@香織
「男のロマンじゃねー!
なんだよ、これ! すっげー臭いんだけどっ!」
@実留
「いや、精液だよ。
精子が入ってる――」
@香織
「知ってる! それくらい知ってる!
なんで顔面にかけたんだよ!」
@実留
「それが男のロマンなんだよ!」
@香織
「すっきりした顔しやがって!
くっそー、いくらティッシュがあっても取りきれねー!」
@
まずい……本気でキレてる。
今日はここまでなんだろうか……?
@実留
「わ、悪かったって香織。
今日はもうこれ以上しないから……」
@香織
「はあ!?
ふざけんなよ!」
@実留
「も、もう……こういうの、してくれないのか?
だよな……やっぱり……」
@香織
「ちげーよ!
ここまでしといて
今日はもうなしとかありえねーって言ってんの!」
@香織
「ちゃんと最後までしろ!」
@実留
「い、いいのか?」
@香織
「あたし、中途半端が一番嫌いなんだよ。
知ってんだろ?」
@
そう言いながら、
自分から練習着のパンツとその下の下着を脱いでしまった
//CG:裸で横たわる香織・香織だけが横たわる
@
ベッドの上に横たわる香織。
鍛えられた美しい裸身に目が釘付けになる。
@香織
「ほら……あたしも気持ちよくしろよ……」
@
そう言う香織はもう目が潤んでいた
@
俺はまず、香織の開き気味になった両脚の間に移動する。
股間の溝から少しだけピンク色の肉襞が見えた
@
まずはその溝を上から下へと撫でる。
できるだけそっと
@香織
「んんっ……あ、いいかも……」
@
香織の脚がさらに開いていき、秘められた肉が現われてくる。
そこを重点的に指先で弄っていく
@香織
「んっ! んん……はぁ……あ……っ
それ、いい……もっとして……」
@香織
「あぁんっ! そ、そこ……っ、あっ……ああ……
すごい……こんな、気持ちいいんだ……? あぁ……」
@実留
「自分では触ったことないのか?」
@香織
「……さっきも、それ……聞いてきたよな?
答えるかよ、バカッ!」
@香織
「それより……あぁ……もっと……んんっ!
ふぁ……あっ! ん……これ、もしかして……?」
@実留
「ああ、濡れてきたな……
奥からどろっとしたのがにじんできた」
//CG:裸で横たわる香織・感じて濡れる香織
@香織
「い、言うなよ……はずか……バ、バカッ!
んん……くぅ……ぁあっ! ……どんどん……濡れてく」
@
肉襞の中の方へ指を沈み込ませると、
香織の愛液がねっとりと絡んできた
@
その粘液を使って、粘膜をさらに擦っていく
上の方へ行くと確か……
@香織
「あぁんっ! い、今の何? すごいの来たぞ?
ひゃあんっ! そ、そこ……そこヘンだよぉ……ぁあっ!」
@
溝の上らへんで小さな膨らみを見つけた。
ここが話に聞く、特に敏感な場所なのか……?
@香織
「あっ! あぁあ……ぁんっ! そこ……もっと……あんっ!
くぅぅ……ぅうんっ! いい……いいぞ、そこ……実留!」
@
やはりここがクリトリスらしい。
香織は身体全体をくねらせて、快感に浸っている
@
あまり強くはならないよう、慎重に指先で弄っていく
コリコリとした感触に、俺の方も興奮してくる
@実留
「……ここがいいんだな?
なんて場所か、分かるか……?」
@香織
「う、うん……多分、クリトリス?
知ってるけど、触るのは……」
@実留
「初めて?」
@香織
「……いいから、もっと弄れよ。
んぅんっ! そ、そうっ! そんなかんじで……っ!」
@香織
「あぁっ……あんっ! くぅぅ……んっ、うぅんっ!
はぁ……はぁ……す、すげー……気持ち、いいっ!」
@
少しずつ刺激を強めていく。
人差し指と親指で軽く挟んでみた
@香織
「ぁああんっ! ま、また……コリコリっ! いい……いいっ!
乳首より……っ、もっと……いいっ! あぁあ……あっ!」
@香織
「んん……っ、くうっ! ひゃあんっ! ぁんっ!
もっとして……もっと、してぇっ! 実留ぅぅ……っ!」
@
言われたとおりクリトリスを捏ね回していく。
俺の目の前で浮かせた腰を揺らめかせる姿が堪らなく扇情的だ。
@香織
「あぁ……あんっ! いい……すごい……っ!
こんな……いいなら……っ! もっと前から……んんっ!」
@香織
「あ……違うぞ……? 実留としたかって意味じゃ……なくっ!
んん……くぅ……っ! はぁあ……ああっ、あんっ!」
@
もっと前から自分でしていたら……という意味か?
強がっているが、ここを弄るのは初めてらしい……。
@実留
「やっぱり、クリを弄ったことないんだろ?
正直に言えよ、香織?」
@香織
「う、うっせー……言うかよ……っ!
あぁん! なんでそんなに……んっ! 知りたがるんだ?」
@実留
「初めて弄るのが俺なんて、燃えるだろ!?」
@香織
「わ、訳分かんねー……んくっ! ぅぅん……っ!
お前、ヘンタイじゃねーの……?」
@実留
「ヘンタイじゃねぇよ。
いいから正直に言えって」
@
指でこねる速度を上げて、香織を責め立てる。
答えは分かっているが、本人の口から聞いてみたかった
@香織
「やっ! ああぁ……あっ! やんっ! あん!
そんな……無理矢理……言わせるとか……んんっっ!!」
@香織
「くぅぅ……ぅんんん……っっ!!
ダメ……ダメダメ……もうやめろ……やめてっ!」
@実留
「正直に言うまでダメー」
@香織
「ちょーしに乗りやがって……っ! ぅあんんっ!
あんっ……ああ……あぁんっ! くぅ……ぅん、きゃんっ!」
@香織
「あんあん、あんっ!! ひゃあんっ!
わ、分かった……言う……言いますからっっ!!」
@香織
「は、初めてですぅぅっっ!!
自分でも……こんなふうに弄ったこと、ないですぅ!」
@香織
「興味は……あったけど……んんっ!
触るの、怖くて……ぁんっ! 勇気、出なくてぇっ!!」
@香織
「笑いたけりゃ……笑えよぉっ!
あぁんっ! ああ……あっあっあんっ! ひゃうんっ!」
@実留
「笑ったりしないって……
ていうか、すっげー感動してる……
香織がここまで告白してくれるなんてよ」
@香織
「うっせー! 実留が言わせたんだろ!?
なぁ……そこばっか触ってんなよ……そろそろ……な?」
@実留
「お、おう……ホントに、最後までしていいんだな?」
@
俺の方はいつでもいける。
乱れる香織を間近に見て、ギンギンに勃起していた。
@香織
「中途半端は嫌だって言ったろ?
さっさと挿れろよ」
@実留
「分かった……」
//CG:裸で横たわる香織・膣口に一物を添えられる香織
@
いよいよ待ち望んだ挿入だ。
香織の上に覆い被さるようにし、一物を膣口にあてがった
@香織
「な、なあ……ちょっと待って!」
@実留
「なんだよ、ここまで来て。
今さらやめるなんて無理だぞ?」
@香織
「分かってるって。
でも、あたし……」
@香織
「実は……処女、なんだ……」
@実留
「うん、それは知ってる」
@香織
「ええ!? なんで?」
@実留
「今までの反応見てたら分かるって。
心配するな。できるだけ、ゆっくりするから」
@
口ではそう言いながら、うまくできる気はまるでしなかった。
俺だって初めてなんだ。
けど、今は香織を安心させたかった
@香織
「分かった。
信用してるからな……」
@
香織がはにかみ混じりの笑みを浮かべる。
そんなもの、間近に見せられたらもう我慢できない
@
できるだけゆっくりと、自分のものを香織の中に沈めていく
//CG:裸で横たわる香織・挿入される香織
@香織
「んんっ!
ふ、太いのが……入って、くる……っ!」
@実留
「痛いか?」
@香織
「ま、まだ……大丈夫……だと思う」
@
処女膜には行き当たってないようだ。
なおも慎重に進んでいく
@実留
「まだ大丈夫か?」
@香織
「う、うん……デカいのがねじ込まれてるのは分かるけど……
そんなに、痛くは……?」
@実留
「そ、そうか……?
だいぶん、入ってるんだけどな?」
@香織
「だよな……けっこー奥まで来てる……
けど、圧迫感? はあるけど、耐えられないほどじゃ……」」
@実留
「んっ! これで、根元まで入ったぞ……
どうだ、痛くないか?」
@香織
「あれ? え? 痛くないんだけど?
初めてって、血とか出てすごい痛いんじゃないのか?」
@実留
「……香織って、ホントに処女なのか?」
@香織
「なっ! 処女だってのっ!!」
@実留
「痛てて! 締めすぎ! 締めすぎだって、香織!」
@香織
「わ、わりー。
でも、処女だからな、あたし」
@
香織の言うことは信じられるような気がした。
なら、どういうことなんだ?
@
……あ、そう言えば
@実留
「……運動してる女子って
処女膜破れてる時があるって聞いたことが」
@香織
「それだ!
なんだよ~~~! ビビって損した~~~!」
@実留
「じゃあ、動いていくな……」
@香織
「おう……あ、でも最初はゆっくりがいい。
……いきなり激しくだと、痛いかもしんないし」
@実留
「分かった」
@
本当は膣内の柔らかい感触が気持ちよすぎて、
すぐにでも全開で動きたかった
@
でも、相手の希望なら仕方がない。
まずはゆっくりと引き抜いていく
@香織
「んんん~~~っ!」
@実留
「痛いかの、香織?」
@香織
「ううん? 分かんない……
なんかヘンなかんじ……圧迫されてるのに、ふわってする」
@香織
「実留はどうだ?
あたしの中、気持ちいい?」
@実留
「ああ、すっげーいい。
香織の肉が絡み付いてきて……」
@香織
「ずりーな……あたしもちゃんと気持ちよくしろ」
@実留
「ちょっとずつ、よくなってくんじゃないか?
ああ……いい……よし、もう一回入れていくぞ」
@香織
「んん……っ、入ってくる……まだ慣れねぇ……
けど、ヘンな感じなのが変わってきてる気がする……」
@実留
「香織の中は最高にいいぞ……
ああ……好きな奴とセックスしてるなんて……感動だ……」
@香織
「なんか……お前ばっか得してね?
んっ、あたしも気持ちよくなりてーんだけど……」
@実留
「これならどうだ?」
@
俺は丸出しになっている香織の胸を掴んだ。
乳首を指の股に入れて弄っていく
@香織
「あ、あぁ……んっ! いい……
そうだよ、それでいいんだよ……ぅんん……くぅ……」
@香織
「はぁ……はぁ……あたしの身体でも……
ちゃんと気持ちよくなれるの、不思議なかんじ……んっ!」
@香織
「あたしってさ、自分の身体……あんま好きじゃねーんだよね。
色白いし……そのくせ貧乳だし……」
@実留
「そうなのか……?
自慢げに腹筋触らせたりしてたろ……?」
@香織
「でも……直に肌見せたりしなかったろ? ぁん……
白いの……見られたくなかったんだよ……はぁ……」
@実留
「いいと思うけどな、香織の肌。
白くてすげぇきれい」
@香織
「き、きれーとか言うな! バカッ!」
@
香織が焦ったように片手で顔を隠した途端、
膣内が激しくうねって俺のものに絡み付いてきた
@実留
「うおっ! す、すげぇ……今の、すげぇいい……
もしかして、香織って恥ずかしくなったら……?」
@香織
「な、なんの話?」
@実留
「俺な、香織。
お前の顔も……好きなんだぞ?
すげぇ整ってて、マジできれいだって思ってた」
@香織
「やっ! な、何言い出すんだよぉ~」
@
香織が顔を背けてしまう。
同時に、膣内全体できゅうっと締め付けてきた
@
やっぱり香織は、恥ずかしがると中がすごいことになる。
もっと香織の身体を味わいたい
@実留
「それに……笑うとすげぇかわいい。
無邪気っていうの? 見てて胸が熱くなる」
@香織
「バカバカ! やめろ!
あたしを褒めるな! 褒めるの禁止!」
@実留
「うっ! くぅ……
香織、最高だ……お前の中、最高すぎる……」
@香織
「なっ、まだ言うか?
中がサイコーとか言われても、分かんねーよ……」
@実留
「……自分じゃ分からないのか?
香織が恥ずかしがると、中がすごいことになるんだけど」
@香織
「中って……膣の中か?」
@
首を傾げていた香織だが、急に俺を睨み付けてきた
@香織
「さっきの! わざと恥ずかしがらせてたのか!?
膣がすごいことになるからって、わざと!」
@
マズい、調子に乗って喋りすぎた。
とはいえ……
@実留
「け、けど……言ったことはホントだぞ?
ホントにきれいだって思ってるし、かわいいって思ってる!」
@香織
「ウソくせ~~~! ウソくせ~~~!」
@
香織は餓狼みたいな顔をして俺を睨んでいる。
さらに――
@実留
「し、締めるな、香織!
入り口、締めすぎ!」
@香織
「うるせー!
このままぶっちぎってやるっ!」
@
い、痛い……チンコの根元の方がマジで痛い!
一方で、中に入っている部分は堪らない快感に包まれていた
@実留
「悪かった! 悪かった!
嫌がってるのに褒めちぎったのは悪かった!」
@香織
「許さねー!
罰ゲームだ!」
@実留
「え、何それ?」
@香織
「あたしを膣でイかせろ!
イクまでひたすら奉仕しろ!」
@
なんだそれ?
@実留
「け、けど……
香織って、まだ膣じゃ気持ちよくなれてねぇだろ?」
@香織
「んー、ちょっとずつ、よくなってきてる。
実留がもっと頑張れば、よくなりそーだ」
@実留
「そうか……
香織が膣で感じるように、俺の手で開発していくわけか!」
@香織
「え? 開発って何!?」
@
俺はすっかりその気になった。
香織の膝裏に手を回し、
ふとももが香織自身の腹にくっつくまで脚を前へ押し倒した。
@香織
「お、おい……なんだよ、この格好!?」
@
香織の尻がベッドから少し浮いた。そこへ俺のふとももを入れる。
そして一物を強く突き込んだ
@香織
「ゃあんっ! ち、ちょっと、いきなりすぎぃっ!
あっ、ああぁんっ! あんっ! ぁう……ぅんっ!」
@
俺は全速で腰を叩き付けた。
香織の尻とぶつかり合う音がする
@香織
「やっ! あっ! あぁ、あ、あんっ! くぅ……やぁんっ!
あっ……み、実留、急すぎる……んっ! ってのっっ!!」
@実留
「はぁはぁ……まだ、気持ちよくならないか?」
@香織
「分かんない……分かんないよぉっ!!
強すぎて……ぇんっ! て、手加減……しろぉっ!」
@実留
「香織って、手加減されるの好きな奴だっけ?」
@香織
「くっそ、テメー!
分かったよっ! 好きなよーに! 全力でしろっっ!!」
@香織
「あっ、ああっ、あぁんっ! ぁあんっ! あぁ……あんっ!
ひゃんっ! ……ぁあんっ! はぅうぅぅ……」
@
香織の声に少しずつ甘みが混じってきた。
俺を見つめる目はとろりと蕩けている
@実留
「よくなってきたか、香織?」
@香織
「あっ! ああぁ……あんっ! ぅあぁんっ! ぁあんっ!
た、多分……よくなって、きてる……ぅんっ!」
@香織
「あぁ、あっ、あぁんっ! あぁあ……あっ! ぁうんっっ!!
だ、だめ……訳分かんなく……なってきてる……?」
@香織
「分かんない……気持ち、いいの? あたし……?
あぁ、ぁあん、あぁんっ! これ、気持ち、いいなの?」
@実留
「多分、それが気持ちいい、だ……
もっとするからな? もっと気持ちよくなってくれ……」
@
入り口近くまで陰茎を引き、一気に押し込む。
それを何度も繰り返して香織に快感を与えていく
@香織
「あんっ! あっ、あぁあんっっ!! ひゃんっ!
す、すごい……っ! 頭ん中……すごいこと、なってるっ!」
@香織
「もっと……もっとして、実留……ズンズンして……
あたしの子宮、ぶっ叩くくらい……して……っ!」
@香織
「いいっっ!! そうっ、その調子っっ!!
実留の太いの……っ! もっとちょうだいっっ!!」
@
ズンと突き込むと、一番奥で何かに当たった。
これはもしかして……?
@香織
「ひゃっ! い、今の、ヘンっ!
奥……何かヘンっっ!! ああんっ!! そ、そこぉっ!!」
@
香織もぶち当たったのを感じている様子。
きっと子宮口だ
@
そこを狙って何度も何度もチンポを圧し入れる。
香織は身をよじって悦楽に溺れた
@香織
「あっああっあっあんっ!
ヘンっ! そこ……なんか、ヘンッ! ぁあんっ!」
@香織
「もっと……もっとちょうだいっっ!!
なんか、ここ……よくなり、そうぅっっ!!」
@
香織が身悶えするたびに、俺にも快感が押し寄せる。
しかしまだ精を放つわけにはいかない。
まずは香織を絶頂させないと……
@実留
「どうだ、香織?
一番奥、突かれて……イきそうか?」
@香織
「分かんない……分かんないよぉ、実留……っ!
奥、ヘンだ……他と、違う……んんっっ!!」
@香織
「やっ! あぁあっ! あんっ! ヘン、なのに……
もっと、してほしい……っ! いいか、実留?」
@実留
「いいぞっ! もっとしてやるっ!
んん……くぅっ! どうだ……?」
@香織
「あぁあっ!! あんっ! あぁ……っ!!
いい……すごい……っっ! ぁあっ! くぅぅ……っ!」
@香織
「きゃっ! ぁあんっ! あ、あぁあ……あんっ!
み、実留……っ! これ……これ、きっと……」
@実留
「きっと……?」
@香織
「き、きもちいい……だっ! きもち、いい……っ!
み、みのる……っ! あたし、おくでかんじてるっっ!!」
@香織
「あぁんっ! あん、ああぁっ、あんっっ!! あぁんっ!
ふああ……すごい……すごい、いいよお……みのるぅ……」
@実留
「よし、じゃあ……このままイッちまえ!」
@香織
「イク……こんなきもちいいの……すぐにイッちゃう……
あっあぁあっあっっ!! あぁあんっっ!!」
@香織
「あ、でも……でも、みのるは……?
あたしだけ、イクの……わるい……みのるは?」
@実留
「俺も……イきそうだ……一緒にイッていいか?」
@香織
「へへ……あたりまえじゃん……イこ?
いっしょに……あんっ! イこうよ……あぁあんっっ!!」
@
香織と一緒にイキたい……俺は全力で香織を責め立てる。
俺はもういつでも発射できた
@香織
「ひゃっ! あぁ……あんっ! ぁあぁ……あっ! きゃんっ!
あんっ! あぁあ……あっ! ぅんっっ!!」
@香織
「ああ……あたま、わけわかんない……あっあっああっあっ!!
も、もう……らめ……らめらめらめ……」
@香織
「イグっ! イグイグイグ!!
イっっっっ!!!」
//CG:裸で横たわる香織・絶頂する香織
@香織
「っっっ!!!
ぁああ゛ぁああ゛あぁぁっっっ!!!!」
@
香織の膣内が激しくうねって俺を締め付ける
@
どうにか堪えきり、香織の波が去ってから陰茎を引き抜いた。
そして香織の腹に向かって精を放つ
//CG:裸で横たわる香織・腹に射精される香織
@香織
「あっっ!! 熱いぃぃ……っっ!!!」
@実留
「ふぅ……」
@香織
「バカ……またあたしにぶちまけやがって……」
@
蕩けきった顔で、香織がつぶやいた
//scene4
//CG:ベッドで並んで横になる実留と香織
@
俺と香織は、裸のままベッドの上で余韻に浸った。
香織はぼんやりと天井を見つめている
@香織
「こんなことになるとはなぁ……」
@実留
「う、うーん……俺としては望んだ結果なんだけど……
香織にとっては……違うよな?」
@香織
「そうだなぁ……こうなるなんて、夢にも思ってなかった。
けど……」
@実留
「けど……?」
@香織
「今じゃ、なんで今までこうならなかったんだろって、
不思議に思っちゃう」
@実留
「え?
……じゃあ、後悔してないのか?」
@香織
「後悔? そんなのする訳ないじゃん。
だって、実留なんだよ?」
@香織
「告白された時は焦ったけどさー。
気付いたんだよね。
実留じゃん、って」
@実留
「……今いちよく分からんのだけど」
@香織
「うーん、あたしもよく分かんね。
でも、実留ならいいんだよ。
エッチするのも、付き合うのも」
@実留
「え!?
付き合ってくれるの?」
@香織
「いやいや、エッチしといて付き合うのはなしって方が、
あたし的には信じらんないんだけど?」
@
香織がジトーッという目で俺を見つめてくる。
俺は焦って視線を彷徨わせた
@
この後のことなんて、正直何も考えてなかったのだ。
香織と付き合う……か。なんだか現実感がない
@香織
「実留がどーしてもイヤだってのなら、
これっきりでサヨナラしてもいいけど?」
@実留
「いやいやいや、是非ともお付き合いさせてくださいませ。
お願いいたしまする」
@香織
「それでいいんだよ」
@
にっこりと微笑んでくる香織。
こんな表情を見るのは初めてかもしれない
@
香織が天井を見上げて伸びをする
@香織
「さーて、問題はあの女だ」
@実留
「よくできた生徒会長様なぁ……
どうする?
香織、負けちまったけど」
@香織
「あたしはこの学園のジムがいい!
けど、あの女に頭下げるなんて、ぜってーヤだ!」
@実留
「……分かった、俺がなんとか説得する。
土下座でもなんでもしてさ」
@香織
「うーし、頼んだぞ!」
@
香織が身を起こし、俺の唇にそっとキスをした。
柔らかい感触に胸がときめく
@香織
「あたしと実留は、いつも一緒じゃなきゃダメなんだからな?」
@
そう言って、香織はウインクをしてみせた。